【レビュー】Hidizs マーメイドシリーズイヤホン MD4
この度Hidizs Technology Company Limited様より、発売前のHidizs マーメイドシリーズイヤホン『MD4 4 Balanced Armature Drivers HiFi in-ear Monitors』をご提供頂きました。
Hidizs マーメイドシリーズイヤホン『MD4 4 Balanced Armature Drivers HiFi in-ear Monitors』のレビュー記事を作成しましたので、ご参考頂ければ幸いです。
以下、『Hidizs MD4』とします。
なお、Hidizsは【ヒディス】と発音します。
Hidizs Technology Company Limitedについて
Hidizs Technology Company Limited(以下、Hidizs)は、ポケットHi-Fiが世間に登場した2009年に創業されました。
中国深圳に隣接している東莞(トウカン)に本拠を置いており、多数の先端企業が本拠を置く地域です。
Hidizsの創設者兼CEOであるTamson氏は、当時のポケットHi-Fiの低性能な作りや音質に不満を抱いていました。
Tamson氏は、大のオーディオファンであり、大学地下ロックバンド演奏者でもありました。
オーディオファンとしては、音楽を意図したとおりに聴く必要があります。
そこでTamason氏は大学卒業後、ロスレス音楽用のHi-Fiオーディオプレーヤー開発に人生を捧げるようになりました。
Tamason氏は、より高品質のポータブルHi-Fiオーディオデバイスを手頃な価格で製造するために、Hi-FiオーディオR&Dの幅広いバックグラウンドを持つオーディオファンのグループを集めました。
Hidizsは40人を超えるオーディオ専門家を中心とするスタッフと数十年に渡る経験により、最高品質のポータブルデジタルオーディオプレーヤー(DAP)、イヤホン、USBDACなどを一貫して製造してきました。
Hidizs T&Dチームは、世界中のHi-Fiオーディオ市場を3年間徹底的に調査した後、2012年10月に正式スタートしました。
2014年1月にHidizs最初のポケットHi-Fiオーディオプレーヤー「AP100」を世界で最も影響力のある技術イベントCESにて発表。
その3年後にHidizs最初のAndroid Hi-Fi音楽プレーヤー「AP200」をKickstarterにて発表。
2018年5月に次世代ウルトラポータブルHi-Fiミュージックプレーヤー「AP80」を発売。
2019年3月にクラウドファンディングで成功を収めたEpicハイブリッドクアッドドライバーHi-Fiインイヤーモニターイヤホン「IEMS MS4」を発表。
Hidizsは3年連続(2019年、2020年、2021年)VGPゴールデンプライズを獲得しています。
2018年から2021年の間にHidizsの「AP80」&「AP80 Pro」は、日本の年間ベストイヤホン販売賞で7位受賞しました。
その後の「DH1000デュアルバランスアンプ」「Mermaid MS1ダイナミックドライバーモニターイヤホン」「Mermaid MS4 Hi-Fiインイヤーモニターイヤホン」「Sonata HDDACケーブルIIHi-ResオーディオDACケーブル」および「S8」、「S9Hifiデコードアンプ」は全て成功を収めました。
「S2」は多くの携帯電話での3.5mmヘッドフォン入力の廃止に伴い、DACチップを使用した最初のプロフェッショナルHi-ResオーディオDACミニケーブルでもあります。
このThe Vergeによって強く推奨されている「S2」は、すでに20万台以上の販売台数を超えています。
Hidizs公式ウェブサイトには包括的なグローバル配送が含まれており、世界中に出荷されオンラインとオフライン問わず同じ品質のサービスを利用することができます。
Hidizsは配達時間の短縮を行うため米国、日本、英国、ヨーロッパ他の地域に倉庫を管理しており、最高のショッピング体験提供を目指しています。
Hidizsは、最高のHi-Fi音楽プレーヤーをオーディオファンが最も手頃な価格で利用できるようにするという唯一の目的を持つ企業です。
※Hidizs YouTubeを開く場合は、上記「Hidizs YouTube」選択した後に、左上の3番目のアイコンを選択して下さい。
Hidizs マーメイドシリーズイヤホン MD4の特徴
『Hidizs MD4』の特徴は、以下の通りです。
4つのカスタム設計されたBAドライバー-HIDIZSゴールドエフェクト
4つのHidizsカスタムバランスドアーマチュアドライバーを組み合わせて、Hidizsプロフェッショナルオーディオチームによって長年にわたって開発および調整され、進化したサウンドレンジパフォーマンスを備えたアコースティックチャームを提供します。
- 高周波用の1つのカスタムBAドライバー:より高い解像度、より多くの拡張性、より鮮明なサウンド、そしてより豊かなディテール感を実現します。
- ミッドレンジ用の1つのカスタムBAドライバー:ミッドレンジ用のボディ、パワー、存在感、酔わせるような質感、信じられないようなボーカルを実現します。
- 低周波数用の2つのカスタムBAドライバー:より厚い低音を刺激するダブルパワーにより、信じられないほどの深さ、タイトなレスポンス、そして豊かな質感を実現します。
- 低域用の2つのカスタムBAドライバー: 2倍のパワーで厚みのある低音を刺激し、驚くほどの深み、タイトなレスポンス、豊かな質感を実現します。
3ウェイクロスオーバー
MD4は、さまざまな周波数帯域の接続を正確に計算し、高、超高、中、低の周波数を合理的に割り当てます。また、全ての周波数の精度と明瞭さを向上させ、相互にバランスを取り調和させます。Hidizsの音響チューニングにおける数十年の経験は、さまざまな周波数帯域でのMD4の卓越したパフォーマンスを保証します。
1/4の価格でゲット!シングルチューニングサウンドはもう必要ありません
2レベルのチューニングスイッチを備えており、電子クロスオーバー技術により4つの異なるサウンドスタイル間の切り替えを容易にし、高インピーダンスと低インピーダンスを簡単に切り替えることができます。
--HIDIZS MD4 HiFi IEM、すべての音楽ジャンルでうまく機能する4つのサウンドシグネチャ。
- バランス:クラシックなHidizsチューニングで、ほとんどの人のリスニングスタイルに適しています。
- パフォーマンス:すべての周波数で優れたパフォーマンス、より強い音楽的感覚。フォーク&ポップミュージックに適しています。
- 高音:顕著な高音/超高音のロックやエレクトロニックミュージックに適しています。
- 低音:優れたスピードとタイトなレスポンスでブーストされた低音を奏でる交響曲やクラシック音楽に適しています。
Hidizs MD4、バランスの取れたアーマチュアドライバーIEMは野心に満ちており、さまざまなリスニングの好みや、時間の経過に伴う好みの変化に対応します。
Hidizs マーメイドシリーズイヤホンの製品仕様
『Hidizs MD4』の製品仕様は以下の通りです(※念のため英語表記と日本語表記の2カ国語で製品仕様を表示しています)。
Hidizs Mermaid Series Earphones MD4 Specification English | |
Model | MD4 |
Product name | 4 Balanced Armature Drivers HiFi in-ear Monitors |
Type | Custom HiFi in-ear monitors |
Custom BA drivers | High frequency×1 midrange×1 low frequency×2 |
Tuning switch | 4-level selection(valanced, warm, treble) |
Appearance | Aluminum-alloy CNC integration, rose-gold middle frame, Celluloid faceplate, aluminium alloy output nozzle |
Internal audio transmission structure | High-precision 3D printing straight acoustic sound tube |
Frequency | response 20Hz-40kHz |
Crossover | 3 ways |
Sensitivity of Valanced version | 102±1dB@1kHz |
Impedance | 8Ω@1kHz |
Rated power | 3mW |
Earphone Cable |
Mixed braiding of quad-core wires(2-core high purity silver wires & 2-core OFC wires), 1.2m in Length |
Earphone connector | Detachable 0.78mm 2pin gold-plated socket |
Plus | 3.5 gold-plated plug |
Weight(a pair) | Approx. 14±0.3g(excl.earphone cable) |
In the Box | MD earphones×1 3.5mm earphone cable×1 Leather carrying box×1 Eartips×9 pairs User manual×1 Warranty card×1 Cleaning brush×1 |
Hidizs マーメイドシリーズイヤホン MD4 製品仕様 日本語表記 | |
モデル | MD4 |
商品名 | Hidizs MD4 BA型ドライバー4基搭載のHiFiインイヤー |
イヤホンタイプ | カスタムHiFiインイヤー |
カスタムBAドライバ | 高周波×1/中周波×1/低周波×2 |
調音スイッチ | 4レベル選択(バランス、パフォーマンス、高音域、低音域) |
外見 | アルミ合金CNC一体成型、ローズゴールドミッドフレーム、セルロイドフェースプレート、アルミ合金製のアウトプットノズル |
内部オーディオトランス ミッション構造 |
高精度3Dプリントストレートスルーオーディオトランスミッション構造 |
周波数応答 | 20Hz-40Hz |
分周 | 3つ |
基準感度 | 102±1dB@1kHz |
インピーダンス | 8Ω@1kHz |
定格出力 | 3mW |
イヤホンケーブル | 高純度の銀メッキ純銅ミックスケーブルを4芯組み合わせ。 長さ1.2m |
コネクター | 取り換え可能な金メッキのコネクター(0.78mm 2pin) |
プラグ | 3.5規格の金メッキプラグ |
重量(1セット) | 14±0.3g(イヤホンケーブルを除く) |
パッケージ内容 | MD4イヤホン×1 3.5mmイヤホンケーブル×1 レザー収納ボックス×1 イヤーピース×9セット 取扱説明書×1 保証書×1 クリーニングブラシ×1 |
Hidizs MD4 パッケージ
Hidizsより『Hidizs MD4』が届きました。
この時点でワイヤードのステレオイヤホンにしては大きな荷物と言うことを実感することに・・・。
『Hidizs MD4』のパッケージです。
ワイヤードのステレオイヤホンのパッケージにしては、大きくて高級感のあるパッケージとなっています。
パッケージのサイズは、横約123mm×縦約123mm×高さ約91mmです。
パッケージ天面中央に『Hidizs MD4』のステレオイヤホン本体が描かれています。
更に、左上に【Hidizs】ロゴ、左下に【MD4 4 Balanced Armature Drivers HiFi in-ear Monitors】製品名、右下に【Hi-Res Audio】ロゴが金色でプリントされています。
このパッケージだけ見ても凄さが伝わってきます。
今回イヤホンと言うことで気軽にレビューを受けたのですが、パッケージを見て若干ビビってます!
パッケージ底面には、3カ国語(日本語、英語、中国語)で仕様、説明が記載されています。
Hidizs MD4 パッケージ内容
『Hidizs MD4』パッケージを開封していきます。
先ずはメインとなるMD4イヤホン本体が現れ、宝石のような輝きと重量感があります。
MD4イヤホン本体の下には、イヤーピースセット&クリーニングブラシがセットされています。
イヤーピースセット&クリーニングブラシの下には、レザー素材の収納ボックスが現れました。
一番底には、取扱説明書、保証カード、ディップスイッチ設定方法が書かれたカードの3点があります。
以上がパッケージ内容となります。
Hidizs MD4をチェックする
各部品毎に『Hidizs MD4』をチェックしていきます。
取扱説明書
取扱説明書は、日本語、英語、中国語の3カ国語の説明があるので、安心して理解して使うことができます。
レザー収納ボックス
レザー収納ボックスをチェックします。
このレザー収納ボックスは、かなりしっかりと作られており高級感がある造りとなっています。
レザー収納ボックスの天面には、【HIDIZS】のロゴが刻印されています。
レザー収納ボックスの中身はイヤホンケーブルが収納されています。
イヤホンケーブル
レザー収納ボックスに収納されていたイヤホンケーブルをチェックします。
イヤホンケーブルは、高純度の銀メッキ純銅ミックスケーブルを4芯組み合わせとなっており、褐色系のカラーで高級感があります。
ケーブルの長さは1.2mと言うことで、長くも無く短くも無いちょうど良い長さだと思います。
イヤホンケーブル自体は、非常にしなやかで絡みにくいケーブルです。
このイヤホンケーブルですが、一見イヤホンのケーブルに見えません。ペンダントなどのラインに見えるほどオシャレ感があります。
プラグは、3.5mm(1/8インチ) の金メッキプラグが採用されています。
プラグ自体も非常に高級感があります。
MD4イヤホン本体への接続側は、0.78mmの2pin金メッキ仕様のピンコネクターとなっています。
その部分は耳に掛けられるように丸く形状記憶されており、形が崩れることはありません。
ケーブルをまとめる用に【HIDIZS】ロゴ入りマジックテープが付属しています。
ケーブルの重量は、約15.6gでした。
MD4イヤホン
MD4イヤホンをチェックします。
表面はキラキラとしており、大理石調のようなデザインとなっており、かなり綺麗で装飾品のようなイヤホンです。
その大理石調の表面には【HIDIZS】のロゴが描かれています。
MD4イヤホン本体は綺麗に加工されており、加工精度は高いです。
MD4イヤホンには、イヤホンケーブルとの接続用に2本のピン端子が備わっています。
このピン端子にイヤホンケーブルを差し込む仕様です。
MD4イヤホン本体のピン端子にイヤホンケーブルを接続した状態です。
しっかりと接続されており使用中に抜け落ちることは、先ず無いでしょう。
MD4イヤホン本体に2個のディップスイッチが備わっており、そのディップスイッチで【バランス】【パフォーマンス】【高音域】【低音域】の4パターンの補正を設定することができます。
イヤーピースを外した状態で、この先端部分も綺麗に加工されています。
この状態でのサイズは、高さ約20mm×幅約17mm×奥行き約22mmとなり、かなり大きめのイヤホンです。
重量は約6.7gでした(【ボーカル用】イヤーピース(M)装着時)。
因みにMD4イヤホン(【ボーカル用】イヤーピース(M)装着時)+イヤホンケーブルの重量は約29.6gでした。
イヤーピース
イヤーピースは、【ボーカル用】【ベース用】【バランス用】のイヤーピースが有り、それぞれサイズ(S)(M)(L)の3サイズ用意されています。
バランス用の(M)サイズが無いのは、デフォルトとしてMD4イヤホンに装着されているためです。
左から【バランス用】【ボーカル用】【ベース用】のイヤーピースです。
清掃用としてブラシが用意されています。
多くのステレオイヤホンを見てきましたが清掃用のブラシが付属されているのは初めてです。
このブラシの先端を使って、MD4イヤホン本体のディップスイッチを切り替えるのも便利です。
Hidizs MD4を使ってみる!
装着感は、人間工学設計と言うことで、大きいサイズのイヤホンでありながら耳への負担が少なくフィット感も上々です。
不愉快さが全くありません。
ケーブルも非常にしなやかで絡まず丈夫なので、安心して使うことができるでしょう。
肝心の音質については、外観の豪華さから見ても全く裏切りません。
高音、中音、低音の各音域のバランスが良く、クリアな上に厚みのある音質で感動を覚える音質で、4個のカスタムBAドライバ搭載されているだけのことはあります。
また、【ボーカル用】【ベース用】【バランス用】の3種類のイヤーピースの選択と、ディップスイッチによる【バランス】【パフォーマンス】【高音域】【低音域】の4パターンの補正を行うことで、自分好みの音質に設定することができるのも魅力の一つです。
この『Hidizs MD4』が有れば、聴く音楽によって色々な音質設定を行うことが出来るので飽きることは無さそうです。
そして、これら設定により自分だけの世界へ浸れる高品質のイヤホンに変貌します。
最近の森口博子のミュージックを聴いてみたのですが、以前イオンモールに来て目の前で歌った時の森口博子が蘇ります。
また、Hi-res対応の音響機器を所有していなかったので、実家にあるHi-res対応音響機器を使って視聴してみたところ、更に繊細さが高まり奥行きのある音楽世界が垣間見えます。
この『Hidizs MD4』は、Hi-res対応音響機器と組み合わせることで、100%の実力を発揮することができます。
今回『Hidizs MD4』を使ってみて、改めて音に対する深さを知ることができました。
昔オーディオに夢中になっていた自分を思い出します。
Hidizs MD4の発売スケジュールについて
この『Hidizs MD4』は、まだ発売前なので現時点で購入することはできません。
『Hidizs MD4』の発売スケジュールですが、先行発売期間が中国時間の6月15日 午前11時 ~ 6月24日までとなっています。
この先行発売期間の予定価格は169ドルとなります。
4個のカスタムBAドライバー搭載のステレオイヤホンで169ドルと言うのは、かなりの破格値だと思います。
と言うことで、音楽を心底楽しみたい方で高性能ワイヤードステレオイヤホンが欲しい方は、この先行発売期間が狙い目です。
先行発売期間が終わると価格は標準価格に設定されると思われます。
また、今後Amazon.co.jpやヨドバシ.comなどで販売される可能性がありますが、日本語で販売されると価格がかなり上昇されると思われるので、先ずこの先行期間の価格で買えることができないでしょう。
2022年5月31日 『Hidizs MD4』ウェブサイトが公開されました。
これに合わせて『Hidizs MD4』などが当たるキャンペーンが5月31日から開始されています。
このキャンペーンの詳細については、HidizsのSNSサイト(Facebook・Instagram・Twitter)をご覧下さい。
『Hidizs MD4』は、Hidizs公式サイトから購入することができます。